令和8年7月3日、野田市で開催された映画『どうすればよかったか?』の上映会に、スタッフと行ってきました。「野田圏域精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築推進事業」の企画による自主上映会。つくば市からは少し距離がありましたが、貴重な機会だと思って足を運びました。
実は管理者の私は、この映画を観るのは2回目です。一度観て、これはスタッフにもぜひ観てもらいたいと思っていたのと、私自身もう一度観たかったので、ちょうどいい機会でした。
会場に着いて驚いたのは、人の多さです。ホール前の駐車場は満車になるほど、たくさんの地域の方が来場されていました。もともとは小さな映画館での公開から始まった作品なのに、口コミで評判が広がって、全国でロングランになった映画です。地域のみなさんの関心の高さを感じました。
■どんな映画か
統合失調症の症状が現れたお姉さんとその家族の姿を、弟である藤野知明監督が20年以上にわたって記録したドキュメンタリーです。
タイトルの「どうすればよかったか?」という問いに、映画は答えを出してくれません。観た一人ひとりが、自分への問いとして持ち帰ることになります。
■支援者として、考えさせられたこと
幸せとは何か。障害のあるご本人にとっての幸せとは何か。家族にとっての幸せとは何か。観ながら、ずっとそのことを考えていました。2回目でも、その問いの重さは変わりませんでした。
もうひとつ、考えたことがあります。
日本の精神医療の歴史をふり返るとき、座敷牢や私宅監置は批判的に語られることが多いです。もちろん、あってはならないことです。ただ、抗精神病薬がなかった時代、家族に何ができたのかと考えると、その現場を見ていない私たちが、簡単に批判はできないなとも思うのです。薬が登場して症状をコントロールできるようになったのは、精神医療の歴史の中ではむしろ最近のことです。今の当たり前は、昔の当たり前ではなかった。
だからこそ、今の時代に支援の仕事をしている私たちには、やれること、やるべきことがあるはずだと改めて感じました。家族だけで抱え込まなくていい社会をどうつくるか。ご本人の人生をご本人のものとして支えるとはどういうことか。答えの出ない問いですが、この問いを持ち続けることが大事なのだと思います。
平日なのに、これだけ多くの地域の方が観に来ている。そのことが、心強かったです。映画の問いは「どうすればよかったか」。過去形です。でも、支援者である私たちが問われているのは「これからどうするか」だと思います。and HOMEにできることを、この地域で、ひとつずつやっていきます。
みなさまも機会がありましたら、ぜひご覧ください。

